第0章 過去の私へ

これは、あくまで私の記録です。
同じ状況でも、進み方や結果は変わると思います。

だから、この方法が正しいとも、安心できるとも言うつもりはありません。
ただ、実際に起きたことを、自分への戒めとして静かに残しておこうと思いました。

あの頃の私は、不安を抱えながらも、どこかで目を逸らしていました。
まだ大丈夫だと、自分に言い聞かせながら。

もし、十年・・・いや、もっと前の私に何か一つだけ伝えられるとしたら。
それは、きっとこんな言葉です。

それは先延ばしにしているだけで、何も解決していないんだよ、と。

けれど、あの頃の私は、その声に気づかなかったと思います。
聞こえないふりをしていたのかもしれません。

そのやり方で凌げているうちは、「まだ大丈夫だ」と、根拠のない自信がありました。
思えば、クレジットカード依存の症状だったのかもしれません。

最大の恐怖は、クレジットカードが使えなくなることでした。
今振り返ると、それを守るための言い訳だったようにも思います。

それでも。

あのときの私のように、不安を抱えたまま動けずにいる人がいるなら。
この記録が、何かの判断材料になればと思っています。

この記録は、すべてが終わった後に振り返って書いたものではありません。
不安の中にいた当時の感覚も、そのまま残しています。
だからこそ、綺麗な話にはなっていません。

——第一章へ。